気になる妊娠中期のおなかの張り「心配のない張り」と「危険な張り」を知っておこう【産婦人科医】

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妊娠中期は、体調が比較的安定する時期とはいえ、おなかの張りは気になるもの。どんなことに注意すればいい?危険なサインは?帝京大学医学部附属病院・笹森幸文先生(産婦人科教授、総合周産期母子医療センター長)に伺いました。
心配のない張りと危険な張りがある
切迫流産・切迫早産の症状として、おなかの張りや痛みが起こることがあります。ただし、すべてのケースが切迫流産・切迫早産につながるわけではありません。たとえば、子宮が大きくなるときに起こる収縮は、生理的なおなかの張りで、心配のないケースがほとんどです。
大切なのは、どんな症状が危険か?を知っておくことです。妊娠中期によくある、心配のない張り
妊娠中期は、急激に子宮が大きくなるので、子宮を支えている円靭帯(えんじんたい)が引っ張られて痛みを感じることがあります。また、おなかが大きくなるときに、皮膚が引っ張られて張りのように感じたり、胎動が刺激となって、張りを感じたりすることも。これらは心配のない張りです。
そうはいっても、油断して動きすぎたり、無理をしたりすると、危険な張りを招くことにも…。おなかが張っていると感じたら、休息をとることが基本です。