4歳の女児の母であり俳優。娘はかけがえのない存在「大変なときでも、いつも希望はある」シングルマザーの声【体験談】

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2020年、シングルマザーとして長女を出産した俳優の千葉ミハルさん。現在は長野県安曇野市のシェアハウスで暮らしながら子育てをしているそうです。千葉さんは、2024年公開のドキュメンタリー映画「取り残された人々~日本におけるシングルマザーの苦境~」の中で「シングルマザーを支えてくれる人は必ずいるし、必ず希望はある」と力強く語っています。全2回のインタビューの後編です。
両親と同居して育児をするも、距離が近すぎてけんかをしてしまうことも
――千葉さんは2020年、妊娠を機に東京から実家のある長野県に住まいを移し出産されたそうです。実家での育児はいかがでしたか?
千葉さん(以下敬称略) 両親はとてもこまやかにサポートしてくれました。両親がいなかったら私は1人で出産し、育児をするのは難しかったと思います。本当に感謝しています。
私は出産のときに出血が多く、産後もかなり体調が悪かったんです。初めての出産で精神的にも不安定になり、すごく後ろ向きになっていました。いわゆる産後の「ガルガル期」だったのかもしれません。母からのアドバイスを「私がちゃんと育児できていないと責めているのかもしれない」とネガティブに受け取ったり、ちょっとした言葉の行き違いでけんかになってしまったりすることが少なくありませんでした。
たまたま姉が、長野県安曇野市のアパートに住み始めたんです。よく気ばらしに遊びに行っていました。同じアパートの別の部屋に、姉の友だちが家族で住んでいました。その友だちが離婚してシングルマザーになって・・・。せっかくだったら一緒に住もうという話になったようです。姉とシングルマザーの友だちとその子どもがアパートで共同生活を始めるようになりました。