双子を含む4人の子のママ助産師。「子育ては子ども自身が教えてくれる。SNSに飲み込まれないで」【専門家】

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双子を含む4人の子の母親である伊藤はるるさん(36歳)は、名古屋市熱田区を拠点に、産前・産後のケアなどを行うHaruru助産院の院長です。助産師歴13年のはるるさんに、4人目がほしいと思った理由や妊婦さんやママ・パパに知っておいてほしいことを聞きました。
全2回インタビューの後編です。「双子のあとのもう1人は格別!」と言われて、4人目を考えるように
はるるさんは9歳、6歳、3歳の子どもがいます。6歳の子は、男の子と女の子の双子です。
――双子を産んだあとに、4人目がほしいと思った理由を教えてください。
はるるさん(以下敬称略) 双子を出産したあとに、双子がいる先輩ママから「双子のあとのもう1人は格別にかわいいよ!」と言われて、4人目を考えるようになりました。うちは長男が2歳半のとき、男の子と女の子の双子が誕生したのですが、振り返るとかわいいんだけど、毎日がバタバタで、ゆっくり赤ちゃんの時期を楽しめなかったな~と思ったんです。
4人目は、長男が6歳、双子が3歳のときに誕生しましたが、すべてが愛おしくて、本当にかわいいです。
4人目は今3歳ですが、あともう1人ほしいな~と思うこともあります。
――日本は今、少子化対策が緊急課題です。助産師として、この問題をどのように考えていますか。
はるる 私は、小学校や中学校で性教育をすることもあります。子どもたちから話を聞くと、小学生、中学生でも妊娠、出産、子育てに対して「痛い」「大変」といったマイナスのイメージをもっているんです。
でも妊娠、出産、子育ては大変なことばかりではないはずです。すばらしいことがいっぱいあります! 子どもたちが妊娠、出産、子育てに対してポジティブに考えられる環境が必要だと感じています。たとえば親子で、赤ちゃんのときの写真を見ながら「このとき〇〇だったんだよ」など話すのもいいですよね。
またキャリアと妊娠、出産、子育てのバランスに悩んでいる方は少なくありません。「こんなはずではなかった・・・」という声も聞きます。そのためキャリア教育だけでなく、子どものころから妊娠、出産、子育てについて学び、自分で将来のライフプランを考えられるような教育が必要だと思います。