“19時消灯ママ”が実感した早寝の効果とは?小学生の長女をたたき起こし、幼稚園の二女の癇癪に手を焼いていた日々が一変!【体験談】

-
“19時消灯ママ”のれーこさんをご存じですか?元小学校の先生で現在は小学5年生、小学2年生、幼稚園年長という3人の女の子のママで、家では19時消灯を実践!子どもの早寝の大切さや早寝をかなえるための時短術をインスタで広く紹介しています。昨年の年末に「育児の悩みスッキリ解決!子どもの早寝メソッド」(講談社)を出版したれーこさん。今回はもともと19時消灯になったきっかけやパパのお話、19時消灯のメリットなど、いろいろなお話を聞きました。全2回のインタビューの前編です。
19時消灯を始めたのは5年前。当時は自分も子どもたちも環境が変化し、たくさんの問題が勃発していた
――れーこさんのお宅が19時消灯になったきっかけを教えてください。
れーこさん(以下敬称略) 今から5年前に当時21〜22時だった消灯を19時消灯にしました。ちょうど今小学5年生の長女が小学校1年生に上がり、ニ女が幼稚園に入園、長らく専業主婦をしていた自分がパートを始めて、三女も保育園に入園したタイミングです。
――家族のいろいろな環境変化が一気に重なったわけですね。
れーこ そうですね。私としてはとにかく仕事を始めよう!という気持ちが強くて。先輩ママたちからはそれはちょっとやめとけなんて言われましたけど…(笑)。そしていざその生活を始めてみるといろいろなところでうまくいかないことが増えたんです。
――具体的にはどんなことが起きたのでしょうか?
れーこ まず1年生に上がったばかりの長女が自分からは起きてくれず、とても苦労しました。当時は毎朝「たたき起こす」という言葉がぴったりの状況で…。ほかにも学校に行きたくないと言われたり、毎日元気がない様子だったり…。
幼稚園入園を機にお昼寝がなくなった二女もすごく疲れている様子で、当時はイヤイヤ期もあってぐずると手がつけられないほどのひどい癇癪(かんしゃく)を起こしていました。二女は3人の中でもとくに睡眠がたりてない様子がわかりやすく見られ、夕食を食べている途中に寝てしまうことも。眠くなると、機嫌が悪くなるので、その対応に追われて家事を進められず…。眠くて大暴れする二女に、してはいけないとわかりつつもイライラして叱ってしまうことがあり、負のループを感じていました。
三女は保育園なので、お昼寝の時間がしっかり確保されていましたが、1日中外遊びをしてどろんこになるような園に入ったので、よく体を動かす分、やはり疲れがある様子がうかがえました。さらに初めてママと離れたのもあったと思いますが、後追いがひどくなってしまったんです。また、私自身もパートを始めたことで、自分時間がゼロに。子どもたちの対応にも追われ、イライラして過ごすことが増えました。
――そこで今の早寝生活にかじを切ったわけですね。
れーこ はい。当時、ニ女に睡眠不足の傾向が見られ、彼女が眠くなったタイミングですぐに寝かせてあげたいと思ったことと、3人とも疲れている様子なので疲れを癒やすにはまず寝ることだと考えたこと、さらに自分時間を作るのが目的で、最初は20時消灯からスタートしました。
ただ、それでも長女がまだ自分から起きられなかったり、ニ女の癇癪も治らなかったりする状況が続いたので、もう少し休憩が必要なのかもと最終的に19時消灯になったんです。
19時消灯になってはじめて、長女が学校に間に合う時間に自分から起きられるようになりました。後になってわかったことには、それがちょうど小学1年生に必要な睡眠時間(※1)だったんです。二女もイヤイヤすることが減り、三女の後追いも少しずつ落ち着いていきました。
※1 アメリカ国立睡眠財団が2015年に発表した年齢別の睡眠推奨睡眠時間は、生後0〜3カ月が14〜17時間、生後4〜11カ月が12〜15時間、1〜2歳が11〜14時間、3〜5歳が10〜13時間、6〜13歳が9〜11時間、14〜17歳が8〜10時間