子育てインフルエンサー・木下ゆーき。SNSにあげている楽しくてうまくいく子育てばかりではない。実際は施行錯誤の毎日

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12歳、6歳、3歳の3人の子を育てるパパで子育てインフルエンサーの木下ゆーきさん。子育ての大変さを笑える育児動画にしてSNSで発信し、子育て世代のママやパパに大人気です。木下さんに、育児を楽しく発想転換するヒントについて聞きました。全2回のインタビューの後編です。
実際は、「片づけないとおもちゃ捨てるよ!」と言う日常
――子育ての困りごとを笑える子育てネタに変換する木下さん。そんな柔軟な考え方ができるのはどうしてですか?
木下さん(以下敬称略) よく聞かれるんですけど、子育ての大変さをおもしろくしよう! って意識的に考えてるわけじゃないんです。大変だけどやらなきゃいけないから、なかばあきらめながら遊んでみた結果、うまくいったような感じです。たとえば、子どもがごはんを食べてくれないとき、「食べなさい」と無理強いすると、子どもも意地になって食べなくて、よけいに時間がかかることってありますよね。
もうこっちも相手しているのが面倒になってきて、遊びながら食べさせてみたら意外と子どもにはまって、結果的にすんなり食べてくれた・・・みたいなパターンでアイデアが生まれることが結構あります。
――正面から子どもに向き合うというよりは、うまくかわそうとして結果的に楽しくなった、ということですか?
木下 そうかもしれません。それに、SNSにあげているような楽しいことを毎日やっているわけではないですしね。子どもがお片づけしないときに、運動会の曲をかけて「さあ始まりました、全日本お片づけ競争です!」と実況したら子どもが急いで片づけた、という動画をSNSに投稿したらすごくバズったんですけど、それを実際毎日家でやっているかといったら、やっていません。
楽しいことは心と時間に余裕のあるときしかできないので、全日本お片づけ競争は年に1〜2回開催されるくらいです(笑)。普段は子どもが片づけしなかったら「出てるおもちゃ全部捨てるよ!」って言ってます。それがリアルです。僕の動画は子育てのほんの一部で、子育て中のみなさんと同じように、日々めちゃくちゃ試行錯誤しています。